牧師ブログ

どうして人は結婚するの?(5)

人々が自己実現を求めるようになり、結婚の自由化が進んだ結果、より多くの選択肢を持つことができるようになりました。
昔は社会的な役割に従って、その義務を果たすことが求められましたが、今や結婚は個人の裁量に多くを委ねられています。

それによって生まれたきたものがあります。
それが「運命の人」探しです。

一昔前、女性が男性に求めたのは「三高(=高学歴、高収入、高身長)」でした。
白馬に乗った王子様に出会えることを信じて、運命の人を探し始めました。

ところが、女性たちはこの世の悲しい現実に気づいてしまったのです。
「そんな人、私の周りにいないんだけど…いたとてもすでに彼氏いるか結婚してるんだけど…」
結婚相手に高い理想を求め過ぎた結果、次第に結婚に対する心配や不安の方が大きくなっていきました。

極端な理想主義的な結婚観が登場したことで、今度は逆に、悲観主義的な結婚観が生まれてきました。
「所詮、白馬に乗った王子様なんて存在するわけないんだ!」
「本当にこの人と結婚して大丈夫なんだろうか…」

以下のアンケートがまさに、結婚観が理想主義から悲観主義へと変わっていったことを如実に表しています。


かつてもてはやされた「三高(=高学歴、高収入、高身長)」は衰退していき、女性は男性にまず「優しさ」を求めるようになりました。

「三高」に代わって、現代になって登場してきたのが「三NO」です。
アンケート結果を見ると、2位 暴力しない(NO!)、4位 借金しない(NO!)、5位 浮気をしない(NO!)…
どれも当たり前のことのように思えますが、結婚に対して悲観主義的になりすぎた結果、より安心かつ安全な男性が求められるようになってきているのです。

時代の変化と共に、高い理想を求めるロマンチック過ぎる結婚観や過度に悲観的で冷めた結婚観のような極端な結婚観が誕生してきましたが、それはどうしてでしょうか?
その最大の理由は、私たちが結婚の起源が神さまにあることを理解していないことにあります。
結婚の最大の問題は、結婚相手の問題ではなく、結婚の起源について正しく知らないことにあるのです。

(続く…)